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2007年01月16日

第38回社会保険労務士試験について感じたこと

平成18年8月27日に実施された第38回社会保険労務士試験の合格発表が、平成18年11月10日に行われました。 ちょっと時間ができたので、この結果を見て感じたことを書いてみたいと思います。

興味深いのは、以下の2点です。

社会保険労務士試験の受験申込者数の減少

平成16年の第36回社会保険労務士試験まで、増加傾向が続いていた受験申込者数ですが、 平成17年に実施された第37回試験において減少に転じました。

そして、今回第38回においても、受験申込者数は減少し、 59,839人となりました。

社会保険労務士試験の合格率の低下

同じく第36回まで少しずつアップしてきていた合格率ですが、こちらも第37回試験から低下に転じ、今回もさらに低下し、 合格率は8.5%となりました。

上記の理由から、最終的な合格者数も減少し、今回の合格者は3,925人。これは、近年もっとも合格者が多かった平成16年と比べると、925人の大幅な減少ということになります。

率になおしますと合格者の数は、ここ2年で20%程度減少したということになります。

ちなみに合格の基準はと言いますと・・・(以下社会保険労務士試験センターサイトより転載)

本年度の合格基準は、次の2つの条件を満たした者を合格とする。
1 選択式試験は、総得点22点以上かつ各科目3点以上(ただし、労基法及び安衛法、労災保険法、雇用保険法、社保一般常識、 厚生年金保険法は2点以上)である者
2 択一式試験は、総得点41点以上かつ各科目4点以上(ただし、労基法及び安衛法、労働社保一般常識は3点以上)である者
※上記合格基準は、試験の難易度に差が生じたことから、昨年度試験の合格基準を補正したものである。

(転載ここまで)

となっています。


実は私も問題を解いてみましたが、私が受験した平成6年、7年試験よりも、確実に難しくなっている気がします。

ただ、問題の難易度と合格率は必ずしも直結しない部分があります。どうして合格率が下がっているのかについては、 ここでは考察しませんが、受験者数の減少と合格率の低下がダブルで来ていることが非常に興味深いところです。

これ以上は合格率については触れません (^-^;

私がより興味深いと思っているのは、全体の受験申込者数の減少に歯止めがかからなかったという点です。

巷間伝え聞くところによれば、「高齢化社会を迎え」「今後ますます需要が増え」「重要となってくる」社会保険労務士資格です。

その通りなのであれば、受験申込者数は、どんどんうなぎのぼりに増えて行っても良いのではないかと思うのですが、 なぜこの段階で減少に転じているのか?

これは、非常に重要な問題だと思うのです。

少々唐突な話ですが、例えばなしだと思って聞いてください。

私は相場が趣味なんですが、株価というのは、非常に素直にその会社の少し先を反映して行きます。たとえば一般的に見ていて、 いかにも業績が良さそうだと思われる会社であっても、なぜか株価が上がらない、逆に下げていく、といったケースがあります。

人気になって、どんどん株価が上がっていっても良さそうなのに、全然人気が集まらない。こういったケースでは、現況の業績は良くても、 半年先、1年先には業績の悪化が表面化してくることが多い。結果として、 あのとき株価が上がらなかったのはやはり正しかったのだと後からわかるのです。 そういうものです。

社会保険労務士試験の受験申込者数を株価にたとえるのは、いささか乱暴かもしれませんが、どちらも「人気度」 をストレートに写す数値という点では同じだと思います。

すなわち、現在の社会保険労務士試験の受験申込者数というのは、「業績が良くて先々も期待されていて、人気が集まっても良いのに案外株価が上がらないどころか下げている」 会社と同じ状況なのではないかと感じてしまうのです。

つまり、一見良いように見えても、実は少し先に業績悪化が表面化する可能性がある、のではないかということです。

会社でいうところの業績悪化が、社会保険労務士界にとってはどういうことになるのかは、なんともわかりませんけれども、 私はこの受験申込者数の減少傾向というのは、ものすごく怖いもののように思えてなりません。

そのようなことにならないように、社会保険労務士界全体で、もっともっと社会保険労務士の人気を高めるように努力して、 優秀な人材がどんどん社会保険労務士業界に入ってきてくれるようにしなければならないと私は思うのですが、 周りの社会保険労務士と話をしていても、そのような話題になることってあんまりないです。

合格者数が多くなりすぎると、過当競争になって云々という話もあります。確かにそれも一理はありますが、 多くの方から社会保険労務士に興味を持っていただいて、 たくさんの方から社会保険労務士になっていただいて業界全体を活性化する方がより有益なのではないだろうかと個人的には思います。

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